「テザリングを繋ぎっぱなしにしているけど、通信量って本当にかからないの?」
「状況別の通信量の比較が知りたい。」
そんな疑問を持つ人は意外と多いです。
結論から言えば、テザリングを繋ぎっぱなしの状態でも通信量がほとんど発生しないケースがあります。
ですが、「ネット使用時」と「待機中」では通信量の仕組みが全く異なるため、状況によって結果が大きく変わる点には注意が必要です。
この記事では、テザリングを繋ぎっぱなしにしたときに通信量がどのくらいかかるのか。
そしてネット使用時との通信量比較を通して、どんな行動で通信量が増えるのかを詳しく解説します。
Contents
テザリングだけ繋ぎっぱなしは通信量かからないの?
「テザリングを繋ぎっぱなしにしているだけなら通信量はかからない」と聞いたことがある方も多いですよね。
スマホのインターネット共有をオンにしたままでも、接続先の機器が通信をしていなければ通信量は発生しません!
つまり、「繋ぎっぱなし=常に通信している」というわけではなく、あくまでデバイスがデータを送受信しているときだけ通信量が加算される仕組みです。
ただし注意が必要なのも確かです。
次のパートでは、なぜテザリングを繋ぎっぱなしでも通信量がほとんどかからないのか、その理由をわかりやすく解説します。
あわせて、気づかないうちに通信量が発生する注意点についても見ていきましょう。
テザリングを繋ぎっぱなしにしても通信量がほとんどかからない理由
テザリングを繋ぎっぱなしにしても通信量が増えないのは、「データの送受信が発生していない状態」だからです。
つまり、スマホと接続している機器が実際にインターネットを使っていない限り、通信量はほとんど増えません。
理由は以下の3つが考えられます。
- デバイスが実際に通信をしていない
- 待機中はパケット送受信がほぼゼロ
- スマホ側が省電力モードで通信を抑える
次の見出しでは、これらの「通信量がかからない3つの理由」を順番に詳しく解説していきます。
通信量が発生しない理由①:デバイスが実際に通信をしていない
テザリングをオンにしていても、接続先のデバイスがインターネットを利用していない限り通信量は発生しません。
例えば、パソコンやタブレットをWi-Fiに繋いでいても、ブラウザを開いたりアプリを更新したりしなければ通信データの送受信はゼロに近い状態になります。
通信量が発生しない理由②:待機中はパケット送受信がほぼゼロ
テザリング中のスマホは、デバイスが操作されていないときに自動的に通信を最小限に抑える仕組みを持っています。
そのため、待機状態ではパケットの送受信がほとんど行われず、通信量が増える心配はありません。
通信量が発生しない理由③:スマホ側が省電力モードで通信を抑える
最近のスマホは省電力設計が進化しており、画面を閉じた状態や一定時間操作がない場合に通信を制限する機能が働きます。
その結果、テザリングを繋ぎっぱなしにしていても、スマホ自身が通信量を自動的に抑えてくれるため、余計なデータ消費を防げるのです。
テザリングだけ繋ぎっぱなしでも通信量がかかるケース
テザリングを繋ぎっぱなしにしていても、完全に通信量がゼロになるわけではありません。
操作していなくても、アプリの自動更新やクラウド同期などが裏で動いていることがあるため、気づかないうちにデータが消費されてしまうことがあります。
実はそれ、よくあるケースです。
ここからは、テザリング中に通信量が発生してしまう5つの原因を紹介します。
放置しているだけで通信量が増える理由を、順番に見ていきましょう。
通信量が発生する原因①:バックグラウンドで自動更新が走る
スマホやパソコンは、操作していなくてもアプリやOSの自動更新を行うことがあります。
このとき、テザリングを繋ぎっぱなしにしていると裏で通信が発生し、気づかないうちに通信量を消費します。
特にWindowsのアップデートやアプリの自動更新は容量が大きく、1回の更新で数百MB〜数GBを消費することもあるため要注意です。
通信量が発生する原因②:クラウド同期やアプリのデータ通信
GoogleドライブやiCloudなどのクラウド同期も通信量を増やす原因のひとつです。
バックアップや写真の自動アップロードが動作すると、テザリングを通じてデータ送信が発生します。
特に動画や高画質写真を同期している場合は、一瞬で数百MB単位の通信が発生することも。
テザリング中は自動同期を一時停止しておくのがおすすめです。
通信量が発生する原因③:セキュリティスキャンやソフト更新
ウイルス対策ソフトやセキュリティアプリも、定期的にデータベースを更新しています。
この更新がテザリング中に行われると、通信量を知らないうちに消費してしまいます。
特にPC版のセキュリティソフトは更新ファイルが大きいため、テザリング中は自動スキャン・自動更新をオフにしておくと安心です。
通信量が発生する原因④:Wi-Fiテザリング時のパスワード設定ミス
Wi-Fiテザリングを使うときにパスワードを設定していない、または単純なパスワードだと、他人の端末が誤って接続して通信を使ってしまうリスクがあります。
勝手に動画視聴やダウンロードをされると通信量が一気に増えます。
英数字+記号を組み合わせた複雑なパスワード設定で、第三者の不正接続を防ぎましょう。
通信量が発生する原因⑤:スマホの発熱やバッテリー消費増加
テザリングを長時間繋ぎっぱなしにすると、スマホは常に通信待機状態になり発熱や電力消費が増えます。
この状態では処理が不安定になり、無駄なパケット通信が増えることもあります。
発熱を防ぐには、必要なときだけテザリングをオンにし、使わないときはオフにするのが鉄則です。
これだけで通信量の無駄遣いも防げます。
テザリングでネット繋ぎっぱなしの通信量の比較調査!
ここまでの内容をおさらいすると、テザリングを繋ぎっぱなしにしていても、実際に通信していなければ通信量はほとんどかかりません。
しかし、動画や通話、オンライン会議などを使い続けると、通信量は一気に増加します。
では実際、どのくらいのペースで通信量が消費されるのでしょうか?
ここでは、30GBプランを基準に、YouTube・Zoom・ゲーム・ナビ・パソコン作業など、日常のネット使用時の通信量を比較していきます。
数字で見ると意外と消費が早いことに驚くかもしれません。
テザリングでYouTubeを視聴した場合の通信量
YouTubeは利用者が多く、通信量の目安を知っておくと非常に便利です。
特に画質設定によってデータ使用量が大きく変わります。
720p画質で1時間あたりの通信量
標準的なHD画質(720p)の場合、1時間あたり約1.5GB前後の通信量を消費します。
つまり、30GBのプランではおよそ20時間の視聴で上限に到達します。
1080p(HD)画質で1時間あたりの通信量
高画質(1080p)では1時間あたり約3GBほど消費。
毎日2時間視聴すると、わずか5日ほどで30GBを使い切る計算になります。
テザリングでZoomを利用した場合の通信量
Zoomは映像・音声・資料共有が同時に行われるため、テザリングでは通信量が多くなりやすいアプリです。
Zoom1時間・2時間の平均通信量比較
1時間のZoomミーティングでは約600MB〜1GBが目安。
2時間だとおおよそ1.5〜2GB程度になります。
ビデオオフにすると約40%節約可能です。
画面共有・ビデオオン時の通信量増加率
画面共有やビデオオン時は通信負荷が大幅に上昇。
特にビデオオン+共有状態では、通常の約1.5倍の通信量を消費します。
テザリングでオンラインゲームをした場合の通信量
ゲームの種類によって通信量は異なりますが、オンライン対戦やマルチプレイはデータ消費が多めです。
Switchの通信量目安
「フォートナイト」「スプラトゥーン3」などのSwitchオンライン対戦では、1時間あたり約150MB〜300MBの通信量。
動画より少ないとはいえ、長時間プレイが続くとすぐに上限へ近づきます。
マルチプレイ時の通信負荷と対策
ボイスチャットや高画質データをやり取りするタイトルでは、1時間で最大500MB前後になることも。
アップデートやダウンロードをテザリング中に行わないことが通信節約のコツです。
テザリングでカーナビに繋ぎっぱなしの通信量の目安
Googleマップなどのナビアプリは、地図データやルート情報の読み込みに通信を使います。
ですが、動画や会議に比べると通信量は少なめです。
1時間のナビ利用でおおよそ20MB〜50MB程度の通信量。
ただし、リアルタイム交通情報を常にオンにしていると、通信量はやや増加します。
テザリングをパソコンに繋ぎっぱなしで作業した時の通信量の目安
ブラウザ作業やクラウド利用など、パソコン作業も通信量がかかる代表例です。
軽いWeb検索なら1時間で100MB程度ですが、Googleドキュメントやスプレッドシートを常時編集すると1時間あたり200〜300MBに達します。
さらに、クラウドストレージへのアップロード・ダウンロードを行うと、1回で数百MB〜1GB消費することもあるため注意が必要です。
テザリングの通信量を抑える方法を徹底解説!
テザリングの通信量は、ほんの少しの設定変更や意識で大きく節約できます。
特に、スマホやパソコンのバックグラウンド通信を抑える設定を行うことで、ムダなデータ消費を防ぐことが可能です。
ここでは、iPhone・Android・Windows・Macの各端末別に、すぐ試せる通信量削減の方法を紹介します。
どれも数分で設定できるものばかりなので、会議や動画視聴が多い人はぜひ実践してみてください。
テザリング中の通信量を節約するスマホ設定
スマホ側で通信を抑える設定をしておくと、テザリング中のムダなデータ送受信を防げます。
以下の方法を端末別にチェックしてみましょう。
【iPhone】省データモードに切り替える
iPhoneの「省データモード」をオンにすると、バックグラウンドでの自動更新やアプリの同期が制限されます。
設定方法は、
- 設定
- モバイル通信
- 通信のオプション
- 省データモードをオン
これだけで常時発生していた通信量を20〜30%程度カットできます。
【Android】データ通信量の上限を設定する
Androidでは「データセーバー」や「データ使用量の上限」を設定できます。
設定方法は、
- 設定
- ネットワークとインターネット
- データセーバー
上限を設定しておけば、一定量に達した時点で自動的に通知や通信制限がかかるため、ギガの使いすぎ防止に最適です。
【Windows11】従量課金接続をオンにする
Windowsではテザリング接続を「従量課金接続」に設定することで、更新プログラムやクラウド同期を自動的に抑えられます。
- 設定をクリック
- ネットワークとインターネット
- Wi-Fi
- 接続中のネットワーク
- プロパティ
- 従量課金接続をオン
この設定でバックグラウンド通信が大幅に減り、データ節約効果が高いです。
【Mac】アクティビティモニタで通信量をチェック
Macでは「アクティビティモニタ」からどのアプリが通信しているかを確認できます。
特定のアプリが常にデータを送受信している場合は、一時停止または終了を検討しましょう。
特にクラウドストレージ系(iCloud Drive、Dropboxなど)は自動同期をオフにするだけで、通信量の節約につながります。
不要アプリのバックグラウンド通信を停止
OSに関係なく、バックグラウンド通信を制限するのが最も効果的です。
SNSやメール、クラウドアプリは裏でデータをやり取りしていることが多く、気づかないうちに通信量を消費します。
不要なアプリの通信をオフにすることで、テザリング中の無駄なデータ使用を防ぎ、通信量を最大40%削減できる場合もあります。
ポケットWi-Fiの導入や回線切り替えの検討
テザリングの通信量をどれだけ工夫しても、日常的に使う人ほど通信制限の壁にぶつかりがちです。
そんなときは、思い切って専用の通信環境を用意するのもひとつの手です。
ここでは、外出先で使いたい人向けと、通信量を気にせず使いたい人向けの2パターンを紹介します。
外出時に使いたい分だけテザリングするなら『KURUFi』
外出先や車内でテザリングを使いたい人には、KURUFi(クルファイ)がおすすめです。
KURUFiは電源さえあればどこでも使えるポータブルWi-Fiで、4大キャリア(docomo・au・SoftBank・楽天)すべてに対応。
スマホのテザリングと違い、SIM契約も不要です。
さらに、買い切り型のため月額料金もなく、必要なときだけ使えるのが魅力。
テザリングのようにスマホの発熱やバッテリー消耗を気にする必要もありません。
《KURUFiが便利な理由》
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- 電源があれば即接続OK
- SIM契約・月額料金なしの買い切りタイプ
短時間のZoom会議や車内作業でも安定通信ができるため、外でテザリングを使う人の強い味方です。
通信量を気にせずテザリングをするなら『楽天モバイル』
一方、テザリングを自宅でも外でも頻繁に使うなら、楽天モバイルの無制限プランが最適です。
データ上限がなく、月額料金も3,000円台とコスパが高いのが特徴。
また、楽天モバイルはテザリング利用に追加料金がかからず、スマホ1台でポケットWi-Fi代わりにもなります。
スマホでZoomや動画視聴を多用する人も、通信量を気にせず安心して使えます。
まとめ
今回は、テザリングを繋ぎっぱなしにしたときの通信量は本当にかからないのか、そしてネット使用時との通信量比較について詳しく解説しました。
結論として、テザリングを繋ぎっぱなしでも実際に通信を行っていなければ通信量はほとんどかからない一方で、アプリの自動更新やクラウド同期など、知らないうちに通信が発生しているケースもあります。
つまり、「繋ぎっぱなし=通信量ゼロ」ではなく、使い方次第で通信量が増減するというのが正しい理解です。
ネット使用時との比較を意識して、通信量を定期的にチェックしておくと安心ですね。
もし通信量の不安を根本から解消したいなら、ポケットWi-FiのKURUFiや、通信制限が少ない楽天モバイルのような回線を検討するのもおすすめです。
安定性・料金・使い勝手の比較をしてみることで、自分に合った最適な通信環境が見つかります。
この記事が、テザリングを繋ぎっぱなしにしたときの通信量がかからないか不安な方や、ネット使用時の通信量を比較したい方の参考になれば嬉しいです。
